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源氏物語を読んでいる。 トラックバックも張っていないし、コメントも付いていないし、 そもそも読みにきている人がほとんどいないのがこのブログの現状である。 なんとかしたいものの、忙しくて時間もないし、その上途中まで書いたエントリーがPDAの不具合でアップできずにいる。まったく中途半端だ。 2年ぐらい前からだろうか、自分作っていたサイトの読者や出入りしていたサイトで、右翼的で差別的な発言を容易にする人物をしばしば、見かけるようになった。 乾いた笑いで人を見下す姿に嫌悪感を覚えつつも、自分のサイトは政治的なことが目的ではないから、もしくは他人が運営するサイトの場合は、管理人が放っているのに私がしゃしゃり出る必要はないだろう、と思ってそのままにしておいた。 気が付くと社会がおかしなことになっている。 自分はいかにも、な都市部の無党派層にすぎない。思想教条的にはリベラルがかっている、と自覚しているが、社会党員でも共産党員でもない。だが、何かがおかしい、と感じる。 サイトの仲間がネットウヨクになっていく様を横目で眺めることしかできなかった私は、そのことを後悔している。なぜ、お前は間違っている、と言えなかったのか。 そんな後悔に対するせめてもの贖罪として、小さな声でも上げなければ意味がない、と思ったのがこのブログをはじめたきっかけだ。 彼らの成立過程において、思うことがあるのだが、それはいずれまとめてアップしたい。 ネット上で、やたらとタカ派な発言を繰り返す人々を見ていて思うことある。 「この人たちは、どれぐらい、日本の伝統や文化を守ろうと本気で思っているのだろう」 自分たちが想定した、敵(中国だとか北朝鮮だとか、朝日新聞だとか)を攻撃することにばかり専念していて、一体何を守りたいのか、少しも見えてこない。 漫画家の本宮ひろ志氏が、「国が燃える」という作品の中で、南京大虐殺を扱ったとき、彼らは、猛烈な抗議運動を展開した。 そのとき、「日本人の誇りを貶めるな!」と言うのなら、たかがフィクションに熱くならず、昨年何度も日本を襲った台風で吹き飛んだ文化財の瓦でも葺き替えたらどうなんだ?ということが頭をよぎったのは私だけだろうか。 また、日本の保守派は源氏物語を読んだことがあるのだろうか?という指摘も目にしたことがある。なるほど、もっともな指摘である。 いや、そもそもネットで活動している若い人たちは、箸でさえちゃんと持てるのかどうか。小学生の8割が箸を正しく持てないという統計があるそうだ。それより上の世代でも、正しく持てない人はかなりの割合になるだろう。 そう考えれば「日本を貶めるな!」と吠えている人の中にも、箸を正しく持てない人がある程度の割合で含まれているだろう。 そう思って検索をしていたら、見つかったのが昨日の記事だ。 タカ派の親分、石原慎太郎の息子でさえ、まともに持てていない(笑) 生まれた国を愛するのは「あたりまえ」だとは思わないが、多くの人が愛してしまうならば、その文化のうち、何が守るべきもので、何がそうではないのか、というのを養う目が必要だろう。 「伝統」にかこつけて、決別すべき「因習」や「幻想」を押し付けられたのではたまったものではない。 そんなわけで、源氏物語を読み始めた。(なんだか回り道が多すぎた。反省) 何を隠そう、私も源氏物語は、「あさきゆめみし」と古典の教科書でしか知らない。高校生の頃、図書館に置いてあった与謝野晶子訳にチャレンジしたが、3行で挫折した。ものすごいヘタレだ。 もちろん、今回も原文などではなく、谷崎潤一郎訳だ。 まだ、桐壺しか読み終わっていないが、読み始めると意外と面白い。ただ、主語が少ないので、登場人物が交錯すると誰の行動だか分からなくなりがちだ。 「須磨」あたりまで読んで途中で放り投げることを、「須磨返り」と言うが、今回はせめて「須磨返り」をしたいものである。 結局、若紫返りとかになりそうだが。(←やっぱりヘタレ)
by fortuna21
| 2005-01-28 00:15
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